SIer業界で起こる下請け(客先常駐)との修羅場が闇な件

2018年6月9日

kyakusakijyoutyu-shuraba

こんにちは、元独立系SIer【 Fグループ 】で働いていたYaemonです。
SIerへの就職活動・転職活動をしている人の中には、

SIer業界について知りたいけど身近に働いている人がいない…!
実際の闇の部分が知りたいな〜!

 

という方はたくさんいると思います。事前に、SIerのつらいところを知っておくと問題を回避できるようになりますよね!

そこで、このページでは、

▶ SIerへの就職活動をしている大学生・フリーターの方
▶ SIerへの転職活動をしている社会人の方

に向けて、

▶ SIerで起こる協力会社(客先常駐)とのひどい修羅場とその背景

について、管理人がSIerで体験してきた生々しい話をまとめてみたので、参考にしてみてください。


職場環境が修羅場の人は転職活動を始めよう(結論)

まず、SIer業界で職場環境が悪い人は1日も早く転職活動をした方が良いです。単純な雑用や検証作業が続くとスキルがつきません。今の職場で技術力をつけてから転職しようと思っていませんか?それでは遅いです。

同期が成長していく姿を指をくわえて待てますか?悔しいですよね?管理人は同じ検証作業を毎日する中で、同じ部署の同期が新しいプログラミング言語に挑戦している姿を見て、なんとも言えない悔しさで溢れました。部会で同期が作った新しいシステムの発表があった時は、泣きたくなりました。

この状況を打開するために、転職エージェントに相談したところ、帰ったらプログラミングの勉強をして転職でアピールできる作品を残すことをアドバイスをもらいました。そうして、Objective-Cを独学で勉強をしました。正直、楽じゃないです。帰ってきてから、寝るまで必死に限られた時間で勉強、休日も休みなく勉強をしました。夢にまでコードが出てきたこともあります。それでも、App Storeにリリースまで持って行き、その経験を面接でアピールをして転職をすることができました。

このように転職活動を始めて、エージェントと話すと将来のキャリアに必要なことが逆算で見えてきます。今すぐ転職できなくても、転職を見据えた動きができるようになり、必要な技術を取得して将来的に希望の仕事ができるようになります。

また、評判の良い転職エージェントをまとめしたので参考にしてみてください。

IT業界専門(Web系・SIer)の転職エージェントは 

▶レバテックキャリア
▶マイナビエージェント×IT   ★オススメ
▶ギークリー 

案件数が多く異業種転職もできる大手転職エージェントは、

▶マイナビエージェント(転職全般) 
▶リクルートエージェント   ★オススメ 
▶DODAエージェントサービス  

の順にオススメです。

まずはIT専門のエージェント1社と面談をして自身の市場価値を知ることが大事です。
詳細は、以下のページを参考にしてみてください。

管理人厳選!転職エージェントおすすめ比較ランキング!

前置き

SIerではエンドユーザーから仕事をとってくることになりますが、そのあとに開発を実現していくために、協力会社に仕事を依頼することになります。TV会議で開発会議が行われるのだが、そこではTV越しに怒鳴り声がぶつかりあう修羅場となるわけです。そこで、予め協力会社の下請けが経験するであろう理不尽なことを知っておくことで、事前に対応を予測できるようになるので紹介していきたいと思います。

SIerの元請けと下請け(協力会社)で修羅場が発生する理由

まず、修羅場が発生する理由について語っていくが、その理由は以下の3つに分類できます。

▶ スケジュールが非常にタイト
▶ 仕様の複雑さで技術的に実装できない
▶ 予算と人員の確保が難しい

それでは、詳細を説明していきます。

納品までのスケジュールが狂ったかのようにタイト

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まず、SIerで元請けと協力会社とスケジュールで揉める理由は、納品までのスケジュールがタイトなためという単純な理由なのだがそれに至るまでに闇が深い話になります。それぞれの立場について説明をしていきます。

 

元請けの立場

元請けの立場からいうと、エンドユーザーの納期に合わせたいというのが根底にあります。協力会社とは事前に開発スケジュールについて確認しておいた上で、スケジュールを決めることになりますが、協力会社が予想していたよりもタイトなスケジュールを提示してしまうことがあります。

これは、お客さんの要望を叶えるためという、下心もあること、優秀な会社だというアピールをしておき、グループ会社からの紹介をもらいたいという隠れた意図もあります。そのため、協力会社に多少負担がかかっても、必ずとっておきたい案件になりますよね。

 

協力会社の立場

次に、協力会社の立場からいうと、以下の3つの理由から開発スケジュールをできるだけ引き伸ばしたいです。

開発に余裕をもたせるバッファーのため

1つ目は、受託開発で技術的に詰まった場合のバッファーをできるだけとっておきたいと考えます。
この理由は、バッファーがないとシステム開発で失敗があったときに詰んでしまうためです。ここで、スケジュールをできるだけ引き伸ばすために、予定よりも多めに設定することにします。

元請けの人が、「もっと短くならないのか?」と言われたときは、受託側のマネージャーは2パターンいて、1つ目が「人、工数が足りません」と説明するマネージャーと、2つ目が「がんばります」と説明するマネージャーがいます。後者の場合が、たいてい残業でカバーという魔法の言葉を使って、連日の残業で、チームの士気が低下して最悪チームが崩壊するという悲惨な結果になることがあります。これが分かっているマネージャーが多いので、できるだけ余裕のあるスケジュールを引くことを心がけます。

 

既存のバグ対応のスケジュール(想定外)

2つ目は、他の会社にすでに納品している製品のバグ対応を予定工数に含めているためです。

元請けからの1つの製品開発の仕事をまとめて引き受けていると、多数の案件への改修をマイナーバージョンで個別にしていることがあります。

例えば、
v.1.5.5はNTTグループの株式会社◯◯
v.1.5.6はソフトバンクグループの株式会社■■

といった形です。Windowsアプリの製品を納入していると、環境が違うPCがたくさんあるので、かなりの確率で検証では拾いきれないバグがでてくることがあります。

レジストリキーの設定を変更すればバグ対応が終わるという単純な修正もありますが、根本的に仕様の考慮不足といった製品の大きな修正があると、1から再設計、製造、単体テスト、詳細テスト、受け入れテストの工程を再度行わないといけないこともあります。

SIerにとって、納期は厳守なため必ず終わらせるために、協力会社では深夜まで残業をしなければいけないし、最悪な話、他の部署から応援に来てもらうといった緊急手段を使わないといけなくなるわけですね。

そのため、できるだけバグにかかる工数を考慮して多めに線を引きがちになりますが、そうすると、元請けのPMはそれを見抜いて、「なら、バグが出たらそのときは対応を考えるので、まずはこちらの考えているスケジュールで進めるのはどうですかね?」となり、最終的にはスケジュールがキツい中で開発が進められることがよくあります。

そうして、タイトなスケジュールの中で開発を進めていくと、バグが複数個出るだけで、協力会社は疲弊することになる。実は、もちろんこのときは元請けも顧客対応で同様に疲弊することになりますよね。

 

元請けからの割り込み作業

3つ目の理由は、元請けからの割り込み作業をバッファーに含んでいるためです。よくあるのが、導入先で営業をしている役職の高いエンジニアが、製品の仕様で不明な点があると、協力会社のPMに直接電話して仕様を聞き出すことがあります。

それで、協力会社のPMは30分だったり、1時間を当初の工数から差し引かれてしまうことが多々あります。そうして、協力会社の人たちはサービス残業をしなければいけなくなるという事例もありました。そのため、元請けのPMと受託側のPMとの間で「スケジュールを提示するときは、割り込み作業をどうにかして欲しい、同じことを何回も聞かないで欲しい。」とケンカ口調で話していましたね。

 

SES契約の客先常駐の立場

仕事を請け負う協力会社に常駐しているエンジニアの立場(SES契約)からすると、
このスケジュールがうまくいかないと、残業を強いられることがあります。

受託側のPMの機嫌は著しくわるいことがあり、そのとばっちりが客先常駐のエンジニアへ来ることもあるので、注意してほしいです。時々聞くのが、「同じミスをしやがって、あなたは使えない、もう帰れ!」などと暴言を言われることかなと。もう大変なわけですよね。

ですので、客先常駐は現場次第といわれていて、運という要素も関わってきます。暴言を言われることを防ぐためには、面倒かもしれないが自分の身を守るためにも客先常駐でも現場の飲み会には参加するようにしたほうがいいですね。

参考までに、以下の記事は、管理人がSIerではたらいていたときに先輩たちから聞いた客先常駐先で起きた理不尽な話と、そんな理不尽な環境から抜け出すための転職の戦略についてまとめているので参考にしてほしいです。

 

 

元請けと下請けの着地点

元請けと下請けで揉めに揉めて、最終的には、残業代も発注費用に上乗せされるので、残業前提のスケジュールでシステムを開発して欲しいという話で決着がつく。めちゃくちゃですよね。残業前提のスケジュールなんて。でもあるんですよね。そうなると、既存のバグが発生したという想定外の事態に陥ってプロジェクトが混乱していくことになります。残念ですけど。

そうすると、次に起こることは、協力会社のリーダーが末端の客先常駐している社員たちにしわ寄せがいったり、八つ当たりされたりすることが多いです。マネージャーが不機嫌で人当たりがキツいからあの客先常駐が辞めた。こんなことはよくある話です。客先常駐はクソと言われる理由はこういった背景があるんですよね

 

仕様の複雑さで下請けと揉める理由

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次に、製品改修の開発により、仕様が複雑になるため揉めるという背景を説明していきます。

 

元請けの立場

お客さんからは、開発費を払うので、この難しい機能を実装してほしいという依頼があります。
そうすると、元請けはお客さんが必要な機能と言われたから頑張って実装することになります。
ここの問題点は、いざ開発を進めるという段階で技術的な問題が噴出してくることが多々あることですね。

 

協力会社の立場

協力会社の立場からすると、対応スケジュールを提示してほしいというが、仕様が複雑なため、どこをどう修正したら実現できるのか分からないため、スケジュールが書けないということが起こります。結局、概算で見積もったスケジュール通りにすすめることができずに、一応納品期限までに納品することになるのだが、結局バグが多く品質も低いものを納品してしまい大きな問題が起こります。

管理人が経験をしたのは、仕様が複雑過ぎて人手が足りないという状況が発生したため、元請けも一緒に単体テストを手伝うという現象が発生してしましたね。

システムのコアを修正をして、シーケンス図もが複数にもなり、フラグもいくつも追加してプログラミングをするときの組み合わせを考慮しないといけないため、苦労しますよね。

実際に、製品の元の仕様書のフラグの組み合わせパターンと、修正する仕様書のフラグの組み合わせのパターンを見ると、Excelの2ページ目まで、ずらっとフラグの組み合わせもあって、それをもとに修正するのは、さすがにバグがでるよなーなんて思いましたね。

そうして、単体テストを積み重ねていくことになりますが、フラグをたくさん使うことになり、システムテストの工程でバグが頻発して、Redmineにチケットがどんどん起票されていきます。そのRedmineを消化してバグを修正するんだけど、また他のバグが発生してしまう。これの繰り返しになっていましたね。賽の河原積みのような感覚で毎日毎日作業を積み重ねていました。

こんなときに限って、システムの重大なバグが発生、大きな案件を受注したという出来事が連続して起こります。こんなに大変になるなら、案件を減らして、仕事を断ればいいのになと思っていたことが何度もあります。実際に大きなシステム開発の案件を受注したという知らせを聞いてガッカリしましたね。

 

 

予算と人員で揉める理由

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次に、元請けと下請けが予算と人員の調整で揉めるケースを紹介します。プロジェクトの予算が少ないため、今あるリソースで設計・製造(プログラミング)・検証といった全体の工程をカバーしないといけないという場面でのお互いの立場を説明します。

 

元請けの立場

SIerの元請けであると、仕事は顧客からもらうため開発費用も決まっていることが多いです。そうなると、協力会社に発注できるお金も決まった額でしか発注できなくなります。内心、受注額が少ないと、発注側も申し訳ないと多少は思っていますね。

 

協力会社の立場

次に、協力会社の立場になると新しい人を入れる余裕がないため、残業でカバーをしたほうがまだ予算的にはよいという状況が生まれてしまいます。そのため、今ある人数で残業でカバーするというお決まりのパターンが起きてしまいます。そうなると、チームの士気も下がってしまい修羅場が発生することが多いです。一寸先は闇なのだ…

 

客先常駐の立場

下請けの会社に常駐するSEの負荷も大きくなります。顧客の要望が残業をして欲しいというのであれば、それに応えないといけなくなりますよね。最悪、多いときは週6,7日は働くことになり、残業時間も月に100時間を超えると言ったケースもよく聞く話です。

ちなみに、月に100時間を超える労働は過労死のリスクがぐんっと上がるため、注意してもらいたいです。とある大手企業に客先常駐をしていた知人の中には、月に200時間の時間外労働をしていたこともあります。さすがに、その事例は社内でも大きな問題になったりもしりましたけど、注意をしてほしいです。

 

協力会社員からよく出てくる不満

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次に、協力会社からよく出てくる不満について説明します。時々、チームの上司が協力会社の待遇の話をしたり、協力会社のPMからの電話を取るときに愚痴られていました。

 

サービス残業を強いられる

下請け会社の中には、部署ごとの予算を達成するために、サービス残業を強いられることも多いです。そのため、残業でカバーと元請けがいうが、それはタダ働きしろと言われているようなもので、ストレスに感じる人もいます。元請けの発注費用は残業代も工数に含んでいますが、協力会社側では実はサービス残業をしているケースもあります。これは、組織の問題だとは思いますが、努力が報われない環境もあります。

 

有識者との連絡が取れない

案件が多いと製品に精通した有識者が外出していることが多いため、仕様の確認が遅れることがあるためどうにかして欲しいというものです。この何が問題かというと、仕様がわからないと開発が進まないからです。待ち時間の間に、他の作業をすれば良いが、その作業も終わってしまった場合、本当の待ち時間が発生してしまいます。これはムダな時間ですよね。

この対策としては、有識者を増やすか、有識者と連絡を取れやすくするという対策があります。
基本的に、有識者を増やす方向にしかならないのですが、それが難しいんですよね。

 

SIerでよくある下請け(客先常駐)との修羅場をおきないようにする方法

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この修羅場をなくす方法としては、内製化することが解決方法としてよく言われています。内製化することで、組織としてのナレッジが蓄積されること、また、協力会社への発注、検収のコストを大幅に削減することができます。

実際に、自社製品を開発していた部署では、結局品質を高めるために内製化をすることで対応をしていました。結果としてバグの件数が減り品質を高めることができて、うまくいきましたね。

最後に、こういったケースがあるため、できるだけ下請けの立場ではなく、プライムの上流工程の会社で働いた方が良いですよね。給料も上がりますしね。参考に、以下にステップアップ転職するための方法を記入したため参考にしてみてください。

 

ステップアップ転職するためのエージェントの効率的な使い方

早速ですが、評判の良い転職エージェントをまとめしたので参考にしてみてください。

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初めはIT専門のエージェント1社と面談をして自身の市場価値と転職の流れを知ることが大事です。その後は、案件の多いエージェントで優良案件を探すことをオススメします。
また、エージェント毎の特徴を、以下のページにまとめていますので参考にしてみてください。

管理人厳選!転職エージェントおすすめ比較ランキング!

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