フリーランスエンジニアの単価を劇的に上げるための実績の作り方
こんにちは、IT Career HackのYaemonです。
会社員エンジニアから、フリーランスエンジニアになると、携わる案件の単価をどうやって上げればいいか?という課題に頭を悩ませられますよね。
そこで、この記事では、
▶ 時間単価をあげて収入を増やしたいフリーランスエンジニア
を対象に、
▶ 高単価の案件を取るための技術力と実績の作り方、
▶ さらにエージェントを徹底的に活用する方法
をまとめています。
また、この記事を作るにあたり、渋谷でスタートアップの会社を経営している元フリーランスエンジニアの友人(500万DLのアプリ作成者)の体験談をもとに作成しています。
それでは、早速説明していきます。
フリーランスエンジニアの単価を劇的に上げるための実績の作り方
まず、単価を上げるためには、以下の3つのポイントがあります。
フリーランスの市場規模が大きい都内に引っ越す
まず、大前提として、どこに住むかによって、フリーランスエンジニアとしての単価が大きく変わります。特に、仕事は東京に集まりますので、東京に拠点を置くエージェントの求人数は圧倒的に多く、大企業の新規アプリ開発への参画、スタートアップの新規サービス開発、銀行勘定系システムの運用、中小企業のシステム運用など仕事の幅が広いです。
そのため、単価を上げたいのであれば、住む場所を変えてみることをオススメします。都内で高収入を得ているフリーランスは、山手線の新宿、渋谷、恵比寿駅付近に住んでいます。これは時間の価値や移動のコストを考えると、そこに行き着きます。
最新の情報が都内に集まる例では、管理人は都内に住んでいたときに、Facebook日本支社に行ったことがありますが、MBaaS(Mobile Backend as a Service)のParse*のセミナーに参加したことがあります。そこには、mixi、楽天など、ベンチャーのエンジニアが集まり、一同で情報交換をしていました。
当時、このParseが使えると、バックエンドのエンジニアを用意することなく、フロントエンドのエンジニアだけで、短期間でモバイルアプリを開発することができるという利点がありましたので、他の人と差別化することが狙いでした。
*注:現在、FacebookはParseのサービスを廃止している。
新しい技術を常に身につけること
IT業界は、動きがとても早いです。10年前にiPhoneが出て、少し前にiPhone X が発売されましたね。また、その間にObjective-CからSwiftと新しいプログラミング言語も出現しました。
DBに至っては、クラウドという新しい概念が登場し、Amazon AWSというクラウドサービスが、今までのデータセンターに物理サーバーを設置して管理するという形態を、現在進行中で塗り替えています。
更に最近では、数年前には浸透していなかった仮想通貨(ブロックチェーン)、自動運転、VR、AIといった技術が急速に伸びています。この激変していく環境の中で、技術を磨いていかないことは、技術力がお金を生み出すフリーランスエンジニアにとって受注減につながり、命取りになります。
フリーランスエンジニアとしての実績をつくること
次に、新しい技術を活かした仕事を請け負い、実績を積み重ねていくことが大事です。受注をするとき、既存の技術力が伸びない環境だったり、将来伸ばしたい技術がない場合は、案件を避けるようにしたほうが良いです。「既存の技術のままで稼げるから、新しい技術は勉強しないでも大丈夫だよ」と勉強を止めて停滞する人は技術の進歩に付いていけずに単価が下がっていくことになります。
そのため、
▶ 市場が大きい環境
で、
▶ 技術力をつけること ✕ 実績を作ること
の2つの両輪を回していくことで、より信頼を得て、より大きな仕事を受注することが大事になってきます。この姿勢を常に維持して挑戦していくことは、過酷ですが、そうしないと単価を上げていくことはできなくなります。また、単価が上がらないときのデメリットについては、メリットと合わせて以下の記事にまとめている。
以上が、フリーランスで単価を上げるための考え方となる部分です。
次に、具体的な高単価の仕事を受注する方法について説明していきます。
高単価の仕事を受注する方法
フリーランスで案件を受注する方法は以下の2つだ。
▶ 知り合いから案件を紹介してもらう
▶ エージェントに登録 する
知り合いから案件を紹介してもらう
技術力が高いと、知り合いからの案件紹介があります。実績がないうちは、単価が安くても実績を作ることを目標にして引き受けた方が良いです。また、アウトプットを相手側の期待値以上で納品することができれば、知り合いの知り合いを紹介してもらえます。そうして、信用・評判を稼いでいくことができます。
知り合いがいない場合は、渋谷でよくあるような技術者の集まる勉強会に行き、そこで仕事を探しているとアピールすることも方法もあります。
フリーランスエージェントに登録する
次の方法として、案件を見つけるためにエージェントに登録をするとよいですが、できるだけ案件に漏れがでないように、大手のフリーランス案件を手がけるレバテックフリーランス 、ギークスジョブ 、ベンチャー企業、スタートアップ系の案件が多いmidworks を活用すると良いです。
中小企業の案件の多いフリーランスのエージェントに登録する理由は、レバテックフリーランスは大手のため、優秀なフリーランスエンジニアが集まり、良い案件を取られることも多いです。他のエージェントにも登録することで、案件の取りこぼしを防ぐことができます。つまり選択肢を増やすことで、より有利な選択ができるようにすることが大事です。
働き方は常駐とリモートのどちらがよいか?
これは、働き方のスタイルによって決めればよいです。単価を上げるという点では、常駐の方が単価は高いですが、飲み会などのコミュニケーションが嫌いな人はリモートがあっているかもしれないですよね。
また、リモートでは集中ができないという人もいるので、そういう人は、客先常駐を選んだ方がいいです。ちなみに、管理人はスタートアップ企業の会社で、Slack+Trello+Skypeを用いてリモートで働いていました(週に1日出社)が、技術的なやりとりなどは対面で行ったほうが効率が良かったです。
例えば、15分の会議で、Trelloのチケットが何十個もできるスピード感や、チケットを起票したあとは集中して一気に開発をするピリピリした雰囲気は大事なので、仕事の効率は高かったです。
*参考までに、リモートで使用した主なツールを紹介します。
Time Doctor:リモートで作業する人の作業内容を記録するアプリ
Slack:Amazonが買収を検討している有名なコミュニケーションツール
Trello:To Do 管理ツール(Slackとの連携ができる)
Dropbox:ファイル共有Webアプリ
git:ソース管理ツール
単価を上げるために取るべき案件の種類
フリーランスエンジニアの単価を上げるために取るべき案件の種類について説明すると、短期間の単発作業はできるだけ避けた方が良いです。契約の都度、また新たに案件を探して、交渉から、契約まで一連の作業が必要になるためです。
そのため、継続的に開発をしていく案件に携わることができる案件があると、庶務の時間を減らすことができ、安定的に技術を磨く時間が増え、単価を上げやすくなります。
また、単発作業であっても、それ以降にサーバーや、コードの保守メンテナンスが発生するような仕事を取れると良いです。社内に専門のSEを雇っていない小規模の企業が狙い目ですね。例えば、ホームページ作成を20万円で受託して、以降は月々3万円の保守費用を貰うなどの契約ができると良いです。
友人の会社は、Amazon AWSを利用したIoTのサービスを開発して、その保守費用で、毎月10万円をもらっていました。SIerでも、この仕事の取り方が主流だと言えますよね。
良案件を逃さないために登録しておきたいエージェントについて
フリーランスエンジニアが単価を上げるために、良案件を逃さないことは必須といえます。そこで、良案件を紹介してくれるオススメのエージェント4社を紹介します。
レバテックフリーランス
レバテックフリーランス の案件数は業界でも最大級です。無料登録をして定期的に連絡をもらうように要望を伝えておくと、エージェントの方で案件を探してもらえるので活用したいです。
また、このレバテックフリーランスは優良IT企業があつまる渋谷ヒカリエに本社があり、最新のIT業界のトレンドが集まっています。
必要ないかもしれませんが、孤独を感じることが多いフリーランスのために、女性のエージェントとランチを一緒に食べながら話を聞いてもらえるというクラブのようなサービスもあり評判も良いです。マージンについてもフリーランサーの取り分が多くなるように頑張っています。
更に、拠点については東京だけでなく、大阪もできたため、大阪のエンジニアは徹底的に活用した方が良いです。フリーランスの友人も、このレバテックフリーランス 経由で高単価の仕事を受注しています。
レバテックフリーランスの情報
拠点: 東京、大阪
案件: 東京、大阪、名古屋、福岡、札幌、広島、シンガポール、タイ、ベトナムなど
レバテックフリーランスのJava案件の月単価と傾向(2017/11/20時点のデータ)
月単価
Javaエンジニアの平均月単価は、全体の7割が60~70万円となっています。案件によっては80万円以上の高単価もあり、高いスキルが求められます。単価アップを目指すためには、DB周りの知見を深めたり、JavaScriptなど画面側のスキルを磨いたりすることが足がかりとなるでしょう。
(※平均単価はレバテックフリーランスの案件における上限単価を参考に算出しております。尚、超過作業による追加的な支払いを含んでおりませんので、実際の金額は上ぶれる可能性があります。)
*レバテックフリーランスより引用
レバテックフリーランスのJava案件の担当分野(2017/11/20時点のデータ)
基幹業務システムとWEBオープンシステムといったSIer案件から、スマホアプリやソーシャルゲームまで幅広い案件があります。
ギークスジョブ
次にギークスジョブ がオススメです。レバテックフリーランス にはない優良な案件を見逃さないように登録しておいたほうが良いです。
特に、中小のベンチャー企業に強みを持つため、継続的な開発や、開発以降の運用を担当できるような案件が多いです。これらのエージェントを併用することで、優良な案件の取りこぼしのないようにすると良いです。
ギークスジョブの情報
拠点:東京、大阪、名古屋、福岡
案件:東京、大阪、名古屋、福岡、札幌、広島など
Midworks
次にmidworks がオススメです。この会社はレバテックキャリア、ギークスジョブにはないスタートアップの案件が多いのが特徴です。単発の仕事で終わらせるのではなく、継続的な保守案件も狙っていきたいのであれば、登録しておいた方が良いです。
また、スタートアップなどの中小企業に強いエージェントを登録する理由は、レバテックキャリアやギークスジョブは優秀なフリーランスが多く使用しているので、競合となったときに稼働があぶれてしまうことがあります。その状況を回避するためにも登録しておきたいです。
拠点(案件):東京、神奈川、埼玉、千葉、関東(その他)
BITA
次にBITA がオススメです。この会社はレバテックキャリア、ギークスジョブにはないWEBサイト制作案件が多いのが特徴です。大手のエージェントに登録しているフリーランスと競合したときに稼働があぶれてしまうことがあります。その状況を回避するために、こちらも登録しておきたいです。
拠点(案件):東京、神奈川、埼玉、千葉、関東(その他)
ランサーズやクラウドワークスについて
ランサーズやクラウドワークスは、エンジニアを買い叩いている案件が多く本気でオススメしないです。クラウドソーシングというアイデアは否定ませんが、エンジニアを買い叩いている案件が多く残念に思います。
フリーランスの友人との間でも、クラウドソーシングは危ないよねという見解で一致しています。戦略的にスキルを磨くことを目的とした小規模の開発であれば、検討してもいいですね。