IT業界未経験者がネットワークエンジニアになる方法

2018年5月19日

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このページでは、

 ネットワークエンジニアの仕事に興味がある人

に向けて、

▶ ネットワークエンジニアの仕事内容

▶ ネットワークエンジニアの将来性

▶ IT業界未経験者がネットワークエンジニアになる方法

について、ネットワークエンジニアの仕事を担当したことがある管理人が、具体的な業務内容について、現場視点で説明していく。

IT業界未経験者がネットワークエンジニアになる方法

ネットワークエンジニアの仕事内容とは?

以前、数千人規模のユーザー系SIerで社内SEとして働いていたときに、業務アプリの開発と並行してネットワークの業務にも携わっていたので、その時の業務内容をモデルとして説明していきたい。

まず、ネットワークエンジニアの業務内容は基本的には業務アプリの開発と同じだ。
要件定義・設計・構築・検証・保守・運用の流れとなる。

次に、工程毎の作業について説明していく。

ネットワークエンジニアの要件定義

社内で必要なネットワークについて要件を固めることだ。
この段階では、社内の総務部と取引先の回線業者と連携して、要件を詰めていく。
ネットワークエンジニアが中心に会議をリードしていくイメージだ。

社内SEの業務では、以下のような作業があった。

  • 沖縄の事業所新設に伴う、社内ネットワークの新規追加
  • 上海拠点と日本拠点とのネットワーク回線の増強
  • 社内サテライトの無線LANのアクセスポイントの追加

 

ネットワークエンジニアの設計

要件定義が終わると、次は設計になる。主な作業は以下のとおりだ。

サーバー機器の選定

ネットワーク構築に伴い、必要なサーバーを選定する。SIerであれば、系列会社、または取引先から安くサーバーを仕入れることが一般的だ。

ネットワーク機器の選定

サーバー機器と同様にスイッチ、ルーター、ハブなどのネットワーク機器を選定していく。このときも、取引先から安くネットワーク機器を仕入れることになる。

IPアドレスのネットワーク構成図の作成

新規に構築するネットワークの構成図を作成する。ここで、各サーバーやネットワーク機器、フロア毎にIPアドレスを振り分けていく。当たり前であるが、IPアドレスは一意であるため、重複するIPアドレスは設定しないように注意しないといけない。

セキュリティの設計

セキュリティの設定では、外部からの攻撃を防ぐために、ポートの設定やファイアウォールの設定を行うことになる。

サーバー保守期限の契約

サーバーは壊れるものと想定しておかなければならない。そのため、最長の保守契約を結ぶことになるだろう。仕事として必ず必要な作業なため、例えば、2年縛りの携帯の更新を忘れるなど、契約の管理が苦手な人は注意してほしい。

このようにネットワークエンジニアは、スイッチ、ハブ、ルーター、ファイアウォール、DMZ、SSL、SSL-VPN、IPアドレス、MACアドレスなどのネットワークに関する知識をフル動員させて設計書を作り上げる。

個人的に馴染みが深い作業として、DMZ(非武装地帯)に属するサーバーの構築と、Windows ServerのWebサーバー(IIS)からSSL証明書の設定作業をしたことがある。サーバーに付与するシマンテック社のSSL証明書は数十万〜数百万円もするので、個人では買えない金額だと感じたのが印象に残っている。

 

 ▶︎ネットワーク構成図の例
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ネットワーク構築の準備

ネットワーク構築前の準備が必要である。地味な作業であるが、実際にサーバーを購入したり、購入したサーバーをデータセンターのラックに設置して、準備としてウイルスバスター、各検疫ソフト、資産管理ソフトをインストールするなど会社規定の初期設定が必要となる。

また、購入した保守期限の書類整理など必要である。繰り返しになるが、サーバーやルーターは壊れるものという認識を持っておき、保守期限を把握しておくなどの管理能力がネットワークエンジニアには求められる。

ネットワークエンジニアというと、サーバーのネットワーク構築がメインスキルになるが、ネットワークの検疫除外の申請であったり、サーバー・ネットワーク機器の保守契約の管理など事務手続きが多いため、管理が適当な人は苦労をするため注意をしてほしい。

 

ネットワークの構築

次はネットワークの構築作業だ。設計書をもとに、新規にサーバーを構築したり、ファイアウォール、セキュリティ、IPアドレスの設定などを行う。ネットワーク機器によっては、ノートパソコンをLANケーブルでつないで、コマンドプロンプトで設定をしていく。ネットワークの構築は設計書通りに構築するだけなので、会社によっては協力会社に作業を依頼するところもある。

すべての会社がGUIのWindows Serverを使用しているわけではない。そのため、このネットワークの構築作業は、Linuxの知識が必要になる。

 

ネットワークの検証

設計通りにネットワークが構築されているか検証をしていく。

疎通確認

Pingによるネットワーク間のTCP/IPプロトコル間の疎通確認や、アプリのポート間の通信で疎通確認などを行う。

例えば、このIPアドレス(プロトコル)は通信許可をするが、このIPアドレス(プロトコル)は通信拒否を行うなど設定した項目について検証を行っていく。事前に記入してあるテスト項目書に沿ってテストを行うが、トラブルがあったときは、問題の切り分けと対応が必要になる。

例)ping yahoo.co.jp と管理人のMacのターミナルでコマンドを叩くと、以下のようにyahooのサーバーとネットワーク通信ができているという応答結果が表示される。

ping

 

負荷検証

ネットワークの通信に負荷を与えた状態で、通信が動作するかを検証する。

例えば、負荷が高まるケースとして、Windows Updateの配信日がある。大量のトラフィックがあるときに、ネットワークの通信がうまくいくかを検証する。

ちなみに、このWindows Update、大企業になると、社内のネットワークの負荷を軽減するWindows Update配信用のWSUSサーバーを構築していることが多い。

 

ネットワークエンジニアの保守・運用

ネットワークエンジニアの保守・運用は非常にトラブルが多い仕事だ。

よく起こっていたトラブルは、ネットワーク機器のシステムをリプレースしたが、負荷が高まって大量のトラフィックをさばくことができずにシステムがダウンすることがある。

こういった障害の対応として、一旦、リプレース前のサーバーの状態に切り戻したり、その場で問題を解決したりするなど問題の切り分けと、問題への対応の判断がよく求められる。そのため、ネットワークエンジニアには、幅広い知識と臨機応変できる技術力が必要だ。

 

ネットワークエンジニアの年収と将来性についての目安は?

平均年収.jpさんの年齢ごとの年収平均をまとめた表になる。

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また、年代ごとのネットワークエンジニアの平均年収は以下の通り。

▶ 30代:472万円
▶ 40代:546万円
▶ 50代:596万円

こちらはあくまでも平均で、企業の大きさや、個人のスキルによって異なるため、あくまでも目安として考えてほしい。

 

ネットワークエンジニアに必要なスキルとは?

こちらは、ネットワークエンジニアとして働くにあたり必要なスキルは以下の通り。会社により異なるため1つの目安としてもらいたい。

【必須スキル】

  • ベンダー資格 CCNA(シスコ認定資格)
  • ベンダー資格CCNP(シスコ認定資格)
  • コミュニケーション能力(わかりやすく説明する能力)
  • チームワーク力(複数人で円滑に業務を遂行できる能力)
  • サーバーの構築経験
  • セキュリティの知識

【歓迎スキル】

  • ベンダー資格 CCIE(シスコ認定資格)
  • LPIC(Linux技術者認定資格)
  • ストレージの知識

もし、未経験からのネットワークエンジニアを目指しているのなら、基本的なITスキル(ネットワーク)を身につけて、早く現場で経験を積んだ方が良い。ITスキルを身につける方法としては、以下の資格を取る、専門書を読む、プログラミングスクールを活用するといった方法があるため、内容について説明していく。

 

ITパスポート

ネットワークに限らず、エンジニアと仕事をする上で会話するのに必要な知識を身につけるには、まずはこのITパスポートは取得しておきたい資格。未経験の人はここから入るといい。

 

基本情報処理技術者

高度なIT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者を対象にした資格だ。しっかりとした基礎を身に付けることにより、その後の応用力の幅が格段に広がる。ネットワークだけでなく、基本的なプログラミングの知識を身につけることができる。

 

CCNA

基本情報処理技術者の合格後は、次はネットワークの専門的な資格として、ベンダー資格である”CCNA”の取得をオススメする。

“CCNA”とは、ハブやルーターなどのネットワーク関連機器のシスコシステムズ社の認定資格である。これは、ネットワークエンジニアとしての初歩〜基本をおさえるための学習に適している。

 

応用情報処理技術者

高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者を対象にした試験。

 

ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリストを持つと、社内でのプレゼンスも増し、専門的な地位としてネットワークエンジニアの仕事に従事できる。

高度IT人材として確立した専門分野をもち、ネットワークに関係する固有技術を活用し、最適な情報システム基盤の企画・要件定義・開発・運用・保守において中心的な役割を果たすとともに、固有技術の専門家として、情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守への技術支援を行う者を対象にした試験。

 

専門書について

また、ネットワークエンジニアに必須の本を2つ紹介する。これらの本は業務上必要な知識を取得できる良書として有名だ。


マスタリングTCP/IP 入門編 第5版


ネットワークはなぜつながるのか 第2版 知っておきたいTCP/IP、LAN、光ファイバの基礎知識

 

未経験者に向けて、IT系の資格と専門書について説明してきたが、現実的な路線として、未経験者が資格の勉強をしたり、専門書を読む路線は多分挫折する。実機を触って学習しないため、本に書いてあることがあまり理解できず、モチベーションも続かない。また、どこまで勉強をして、次にどう動けば良いのか、検討がつかないはずだ。

そこで、実践を想定したカリキュラムに沿って、ネットワークの知識が磨け、就職先も紹介してもらえるプログラミングスクールについて説明する。

プログラミングスクールを利用して未経験者がネットワークエンジニアになる方法

先程も述べたように、独学でネットワークエンジニアとしての知識を習得していくときは、壁に突き当たって挫折してしまう可能性が極めて高い。

一方、プログラミングスクールは、未経験者が判らずに挫折してしまうポイントでプログラミングスクールが解るまで丁寧にフォローしてくれたり、一緒に勉強する仲間がいたりするので、モチベーションを保てずに挫折してしまう可能性が低くなる。次に、オススメの無料プログラミングスクールについて紹介したい。

オススメのプログラミングスクールについて

エンジニアカレッジについて

管理人のオススメのプログラミングスクールは、完全無料でプログラミング研修と就活サポートを受けられるエンジニアカレッジ だ。

受講期間は2ヶ月を1つのスパンとして受講期間が設定され、以降は就職先を斡旋してもらえる。ここは、提携企業からの援助があるため、完全無料でLinuxサーバーの構築、またはJavaの研修を受けることができる。

ここのサービスの凄い所は、カリキュラムが本格的な点。Linux研修コースJava研修コースの2つがあり、有料でも行く価値がある。インフラエンジニアを目指すのであれば、オススメはLinux研修コース

というのも、このLinuxを学ぶときに、サーバーのディレクトリ構成やviを利用したCUIの操作方法などの未経験者が一番はまりやすいLinuxの概念を学ぶことができ未経験者がつまずくところを徹底的にフォローしてもらえる。この未経験者が一番ハマりやすいところを教えてもらえるというのは羨ましい。もうちょっと苦労してもよいのではないかと思う。

Linuxのサーバー構築は独学で勉強するのはアプリ作成とは違い、作ったという達成感を得るのが難しく、しんどくて挫折する可能性が高い。そのため初心者には難しいが、カリキュラムに沿ってLinuxの仕組みや構築作業について教えてもらえ、達成感を感じることができる。そのため、モチベーションが管理しやすい。

Linuxサーバーでの構築作業ができると、サーバー室で、サーバーの構築作業であったり、ネットワーク関連の作業に携わることができる。また、このプログラミングスクールのLinuxのサーバー構築はWEB系からSIerまで幅広く案件があるため、スキルを習得したあとの就職がスムーズとなる。

 

未経験者が挫折するもう一つの理由

繰り返しになるが、超重要な点を話すと、未経験者が挫折してしまうのは適切な課題を設定できないからで、それは本を読んで例題をこなすだけだと中々実力がつかない。サーバー構築のアルバイトに行くとレベルが高すぎることを要求されてしまい、挫折してしまうこともある。

プログラミングスクールであれば、自分のレベルの少し上の課題が常に設定されていくので、スキルが身につきやすく、またフォローもあるのでやり遂げることができる環境は整っている。

 

一緒に講義を受講する仲間

この研修は、Skype研修であれば1人となるが、周りに一緒に勉強する仲間がいるため、それだけでも挫折するリスクが減るため、達成しやすい。マラソンも1人でやるより、周りで人が走っている状況だと自分も走れるだろう。

また、このエンジニアカレッジ 下積み時代にできた友だちは将来も同じ業界で働くことになる。刺激し合える良い関係を築けるのも良い点だ。これから未経験者が新しい道を進んでいくときに、1人だと辛いから。一緒にがんばる仲間がいると心強いだろう。

 

次に、IT業界経験者がネットワークエンジニアになる方法について説明していく。

IT業界経験者がネットワークエンジニアになる方法

IT業界経験者なら障害対応の考え方(切り分け)など最低限のエンジニアとしての基本スキルラインはクリアしているはずであるので、まずは、これまでの経験を活かして転職活動を初めたほうがよい。以下に転職エージェントの効率的な使い方を記載したので参考にしてみてほしい。

 

 

ネットワークエンジニアに転職するためのエージェントの効率的な使い方

SEの転職活動は、帰宅後や休日がメインとなるので費やせる時間は限られていますので、短期集中で効率的に行いたいです。

早速ですが、評判の良い転職エージェントをまとめしたので参考にしてみてください。

IT業界専門(Web系・SIer)の転職エージェントは 

▶レバテックキャリア
▶マイナビエージェント×IT   ★オススメ

案件数が多く異業種転職もできる大手転職エージェントは、

▶マイナビエージェント(転職全般) 
▶リクルートエージェント 
  ★オススメ 
▶DODAエージェントサービス  

の順にオススメです。

初めはIT専門のエージェント1社と面談をして自身の市場価値と転職の流れを知ることが大事です。その後は、案件の多いエージェントで優良案件を探すことをオススメします。
また、エージェント毎の特徴を、以下のページにまとめていますので参考にしてみてください。

管理人厳選!転職エージェントおすすめ比較ランキング!

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