SIerが直視するべきIT業界5つのトレンドについて【徹底解説】
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こんにちは、元独立系SIer【 Fグループ 】で働いていたYaemonです。
SIer業界に就職・転職を考えている人、SIer業界で働いている人の中には、
と日々考えている方もいらっしゃるかと多います。
そこで、このページでは、
▶ IT業界に就職したい大学生・既卒・社会人
▶ SIerで働いているSE
に向けて、
▶ SIerが直視するべきIT業界の5つのトレンド
について、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が発行するIT人材白書2017をもとに、フリーランスエンジニアの管理人が読み解いていきたいと思います。
SIerが直視するべきIT業界5つのトレンドについて(結論)
まず、結論から先に話をすると今後は、仮想通貨、AI、ビッグデータなどを経営と統合させるような高い能力のある人材が求められてきます。その中で、キャリアアップをどうしていくかが問題になります。
今後のキャリアアップを考えるときに1人だと方向性が分からないので、転職活動を始めて、エージェントと話すと将来のキャリアに必要なことが逆算で見えてきます。今すぐ転職できなくても、転職を見据えた動きができるようになり、必要な技術を取得して将来的に希望の仕事ができるようになります。
また、評判の良い転職エージェントをまとめしたので参考にしてみてください。
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の順にオススメです。
まずはIT専門のエージェント1社と面談をして自身の市場価値を知ることが大事です。
詳細は、以下のページを参考にしてみてください。
こちらのページでは、IT人材白書をもとに今後のトレンドを説明します。IT人材白書は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の政府機関が発行するIT業界に精通した統計データがまとめられている貴重な情報です。読んでいく中で注目するべき点は、以下の5つでした。
▶ デジタルトランスフォーメーションのトレンドについて
▶ SIerに求められるリーダー的な人材と上流工程
▶ 人材不足への現状と対応について
▶ 米国と比較したシステムの内製化について
▶ エンジニアの改革意欲は減少中
それぞれ順番に詳しく説明していきます。
デジタルトランスフォーメーションについて
*IT人材白書2017 図表2-1-1より
まず、IT人材白書2017では、書き出しでは、現在の市場のトレンドであるデジタルトランスフォーメーションについて説明しています。
このデジタルトランスフォーメーションですが、ビッグデータ・IoT・人工知能(AI)・VRといった新たなITとユーザー系の企業との組み合わせで、新しいサービスを市場へ投入することのことを指し、別名で第4次産業革命と呼ばれています。
身近な例で言えば、個人で本を出すときは、今までであれば個人で出版会社を経由して流通させなければいけませんでしたが、今では、noteやAmazonの電子書籍の流通に載せてしまえば、出版会社を経由することなしに個人で出版をすることができるようになっていますよね。
デジタルトランスフォーメーションという言葉自体は、聞きなれないと思いますが、エンジニアであればこの変化を感じている人がほとんどだと思います。こういった変革が今後色んな分野で起きてくるはずと言われています。
また、2018年であれば、IT業界は以下のトレンドがニュースとして挙げられています。
仮想通貨
2017年は仮想通貨元年と呼ばれ、お金の流通自体が変わろうとしています。中国のキャッシュレス化や深センの台頭などがニュースになってますよね。そうした流れの中、メルカリではビットコインを独自の金融会社として設立をしたり、キャッシュレスのサービスを展開しています。
また、お笑いの祭典M-1で優勝したとろサーモンが、1,000万円の賞金の使いみちについて、”仮想通貨を買う“とまで言っています。これは、時代の流れを象徴しているコメントですよね。現在の仕組みは、新しい技術によりの新しい仕組みとして生まれ変わりつつあります。
IoTとサービスの内製化
ZOZOTownを運営するスタートアップトゥディは、自動で採寸ができるZOZOSUITのサービスが大ニュースとなりました。もちろん、企業の経営根幹となるシステムであり内製化しています。
こういった、ユーザー系企業に所属する社内SEがサービスを内製する動きは今後のトレンドになるといえます。ちなみに、はてなブログの技術ブログでは、Pythonを使っあデータ解析に関する技術の記事が以前にもまして増えてきているのもトレンドですよね。
大手3銀行の大リストラ
三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の大手3銀行が大リストラを行うことが大きなニュースとなりました。
このニュースの意味は、ルーティーンの事務作業をITにより業務効率化を行い、事務員を営業などの付加価値の高い事業へ配置転換をすることが狙いですね。従来の仕組みでは立ち行かなると判断しての改革です。ちなみに、ここの分野、Zaifを運営するテックビューロ社がNEM(ネム) × mijin × 富士通 × ジャパンネット銀行で新しい銀行の承認システムを作ろうとしていますね。
タイムバンクという時間をお金に変えるサービス
2017年は、タイムバンクのように専門家の時間を買うというサービスがメタップスが開発しました。これは、お金と時間の価値を変えるサービスになりつつあります。
Uber・Grabという配車アプリ
管理人が2017年にタイのバンコク、ベトナムのホーチミン、シンガポールを旅行しましたが、そこでは、UberやGrabが地下鉄に乗るかのように、市民の足になっていました。
ホーチミンの街角には、Grabのジャンバーを来たバイクタクシーの運転手がいたるところにいて、技術が人の生活を大きく変える例として強烈に印象に残っている。
Airbnb・シェアサイクリング
日本でも徐々にシェアリングサービスが広まりつつある。Airbnbが浸透してきて、Airbnbを利用した旅行を楽しむ人が増えてきています。また、ヨーロッパや中国では一般的な、自転車シェアリングも日本で浸透してきていますね。
現在のトレンドは、こういったシェアエコノミーというトレンドで開発された技術が人々の生活を大きく変えるという流れが、世界中、日本中で起こっています。
それでは、次に、こういったサービスを生み出すための必要な人材について見ていきます。
IT業界(SIer)に求められるリーダー的な人材
*IT人材白書2017 図表1-1-7より
次に、こういった新しい技術が人々の生活を変えるという新しい価値観を創り出すために、IT業界では企業の経営に関わることができるリーダー的な人材が必要になってきます。特に、このIT業界を引っ張る人材に必要とされる力は以下の3つと言われています。
周囲を巻き込むリーダーシップ力
今日の延長で明日があると思ってダラダラと仕事をしている人たちを巻き込んで、一気に社内に改革を起こすリーダーシップのある人。この人が取りうる施策は以下の通りです。
トップダウンによる波及ができる人
この組織を改革していく上で、トップダウンによる改革が必要になります。そのために、野村総研やアクセンチュアのような最上流の経営に関わるコンサルタントを採用する必要があります。そうして優秀なコンサルタントを雇った後は、部署横断的に社内プロジェクトを立ち上げて、計画を推進していくことができます。
社内風土による波及
次に、プロジェクトを作っただけではダメで、社内の中にチャレンジしやすい風土を作ること、また、社内の意識改革をしていくことが求められます。
これを進めていくことで、社内のデジタル化がより一層進んでいくことになります。また、独立系のSIerに勤めていたときは、社内で新規ビジネスプランの応募があったが、募集は数えるほどでした。どうせ、無理だろうとみな冷めた目で会社の掲示板を見ていました。
そのため、風土づくり、社内の意識改革はプロジェクトの立ち上げと同じくめちゃくちゃ重要なんですよね。こういった社内の改革については、以下の経営コンサルタントの本が参考になります。
V字回復の経営 2年で会社を変えられますか 企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫)
経営的な視点で物事を考えられる俯瞰力
また、こういった経営のステージで会社の戦略を立案する人たちは、経営者の言いなりなるのではなく、一緒に戦略を構築できるだけの経営力も必要になります。1年という短期の視点ではなく、2,3年後、10年後を見据えた市場の動きを把握しておく必要があります。
市場の課題を解決できる技術力
また、リーダーシップ、俯瞰力だけではなく、市場の課題を解決できるだけの技術力も必要です。この能力がかけている場合、いくら他の能力が高くても企画を実行することが不可能ですからね。
人材不足への現状と対応について
上記のように、今後IT業界で求められる優秀な人材について説明してきましたが、IT業界における人材の過不足感を把握しておくため、IT人材白書の統計を確認しておきましょう。
IT企業
*IT人材白書2017 図表2-3-1より
ユーザー企業
*IT人材白書2017 図表2-3-3より
ここでは、IT企業とユーザー企業の人材の過不足感に大きな差が出ているのがわかると思います。
▶ユーザー企業は、IT投資をしていく必要がありますが人材が不足しています。
一方、
▶IT企業は、2015年に比べると、そこまで人材は不足しているが急務ではない
という回答があります。ですので、IT人材の確保は、ユーザー企業で自前に確保していく必要があるといえますね。例えば、メルカリやスタートアップトゥディはシステムを全て内製しているため、早いスピードでサービスが提供できますよね。これは、今後利益を拡大していく中で重要になってきますよね。
米国と比較したシステムの内製化について
*IT人材白書2017 図表2-2-3より
もうすでに知っている人も多いと思いますが、ソフトウェア先進国の米国のIT技術者の所属についてあらためて確認します。アメリカや諸外国の特徴は、ユーザー系企業のシステムを内製しているという点ですね。
日本とアメリカの違いはITに対する経営者の考え方によるものが大きいです。米国は経営はコアコンピタンスと理解しているのに対して、客先常駐で働くSIerのスタイルでは、システムは経営の手段と考えています。今後は、経営に関われるIT人材をどう確保していくかが日本の中では問題となっていきますよね。
エンジニアの改革意欲は減少中
また、SIerの弊害といえるデータがあるので最後に紹介したい。ここで見て取れるように、「新しい部署や企画を立ち上げる企画をしたい、新しい顧客を開拓・獲得する仕事がしたい」というエンジニアの改革意欲は2011年から2016年にかけて減少しています。
この理由は、景気が回復していることが大きな理由と分析されています。2011年ごろの改革意欲が高いのは、まだリーマンショックの余波があり、企業の従業員は新しいサービスを生み出さないといけないという機運があったと分析できます。そのため、こういった意識をどう改善していくのかが企業の成長にとっては必要な要素とっていきますよね。
IT業界5つのトレンドまとめ
以上、IT人材白書にもとづいて、SIerが直視するべきIT業界のトレンドを5つ説明してきました。IT業界は非常に流れが早いため、SIerは、その流れにのって市場にサービスを投入していかないといけないわけですね。そのためには、経営層に携わり、周りを大きく巻き込むリーダーシップをもったIT人材が今後必要となってきます。
参考:独立行政法人情報処理推進機構 人材白書2017
ステップアップ転職するためのエージェントの効率的な使い方
早速ですが、評判の良い転職エージェントをまとめしたので参考にしてみてください。
IT業界専門(Web系・SIer)の転職エージェントは
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初めはIT専門のエージェント1社と面談をして自身の市場価値と転職の流れを知ることが大事です。その後は、案件の多いエージェントで優良案件を探すことをオススメします。
また、エージェント毎の特徴を、以下のページにまとめていますので参考にしてみてください。