客先常駐SEの帰属意識が低い13個の理由【徹底解説】
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こんにちは、元独立系SIer【 Fグループ 】で働いていたYaemonです。
SIerで働いているSEの中には、月1の会社帰社日以外は客先に常駐しているため、
という方ばかりです。
管理人も客先に常駐しているときは、自社の社員だと帰属意識を感じることがなかったです。
そこで、この記事では、
▶ 客先常駐としてすでに働いているSE
▶ 客先常駐として将来働くことになるSE
▶ SIerで発注を担当しているマネージャー
に向けて、
▶ 客先常駐SEに自社への帰属意識がない理由
を様々な側面から説明し、改善策を提案していきたいと思います。
客先常駐SEの帰属意識が低い理由(結論)
まず、結論から先に話すと、帰属意識がない理由は、「社内の人事制度」、「社内システムの体制が悪い」、「客先と比較して環境が悪い」といった複合的な点から帰属意識が低いものと考えられます。
そのような理由で、派遣元への帰属意識もなく、客先常駐を辞めたいと思う人は1日も早く転職活動をした方が良いです。単純な雑用や検証作業が続くとスキルがつきません。今の職場で技術力をつけてから転職しようと思っていませんか?それでは遅いです。
管理人は客先常駐で同じ検証作業を毎日する中で、同じ部署の同期が新しいプログラミング言語に挑戦している姿を見て、なんとも言えない悔しさで溢れました。部会で同期が作った新しいシステムの発表があった時は、泣きたくなりました。
この状況を打開するために、転職エージェントに相談したところ、“帰ったらプログラミングの勉強をして転職でアピールできる作品を残すこと”とアドバイスをもらいました。そうして、Objective-Cを独学で勉強をしました。正直、楽じゃないです。帰ってきてから、寝るまで必死に限られた時間で勉強、休日も休みなく勉強をしました。夢にまでコードが出てきたこともあります。それでも、App Storeにリリースまで持って行き、その経験を面接でアピールをして転職をすることができました。
このように転職活動を始めて、エージェントと話すと将来のキャリアに必要なことが逆算で見えてきます。今すぐ転職できなくても、転職を見据えた動きができるようになり、必要な技術を取得して将来的に希望の仕事ができるようになります。
また、評判の良い転職エージェントをまとめしたので参考にしてみてください。
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それでは、客先常駐の人の帰属意識が低い理由を説明していきます。
社内の人事制度
客先常駐SEの社内評価が曖昧
客先常駐という働き方では、本社の上司が、常に仕事ぶりを把握できているわけではなく、同じ会社のチームで働く上司や、客先からのフィードバックをもとに評価がされます。
一生懸命がんばってきて、良い評価をもらえると信じていた客先常駐のSEの中には、思ったより低い評価をもらうことがあります。これをバネに頑張ればよいのですが、中には、この会社で頑張っても報われないと思ってしまい、帰属意識をなくして転職する人が多いです。ガチで、このパターンで転職する人は多いんですよね。
帰社日の会社からの頼み事は資格取得
月に1回の帰社日で、会社単位、または部署単位の部会があります。そこでは、1Q毎の部署の予算達成状況が報告されたり、新入社員の紹介などが行われます。
その中で、いつも会社がお願いするのは、情報処理技術者試験、またはベンダー試験の資格取得です。せっかくの月1の帰社日に毎回同じ話でうんざりしますよね。
これだと帰属意識が下がってしまいます。ですが会社としては、常駐SEの単価を1円でもあげたいという背景があります。取引先によっては、以下の通りSEが取得している資格によって単価が変わるためなんですよね。
例)
基本情報技術者試験=50万円
応用情報技術者試験=60万円
高度情報技術者試験=80万円
社内システムの体制
次に社内システムの体制について説明をします。
月の締め作業をサテライトで行う
自社に月末の締め作業などで帰社するとき、自分専用のPCとデスクはなく、サテライト席の共有PCで月締めの作業をするしかないです。これは、仕事をしている人にとっては厳しい環境です。”SEとして、自社に自分専用のPCがあっても良いはずだ”と考える人もいるが、現実はそう甘くはないです。
他の人がサテライトで作業をしているときは、その人達の作業が終わるまで待っておかないといけなくて、この待ち時間がとてもイライラして、会社に不満を持つことがありますよね。
常駐先によっては帰社しない
常駐先によっては、帰社できないこともあるので、書記さんに、COMPANYでの勤務表の代理記入と提出、交通費の精算などの月締め作業を依頼することになります。こうして、帰社する間隔が大幅に空いてしまうため次第に帰属意識が薄れていってしまうんですよね。
社内の人と交流する機会がない(中途入社)
新卒で入社した人は、同期間の交流があるので中途入社に比べると帰属意識はありますが、中途入社となると社内の人との飲み会で交流する機会がほとんどありません。
会社によっては、帰社日に飲み会がないところもあるので、社内よりも常駐先での交流が深い人も多いです。そうなると、やはり自社への帰属意識が薄まっていきますよね。
システム改善の提案をしても社内の動きが遅い
客先常駐SEの中には、会社へのシステム改善の提案をしても、特に動きがなく改善されないままという経験をした人もいますよね。
例えば、”システムの中に、CSVで取りこむシステムを機能追加すると全体の入力工数が削減されるので検討してほしい”という改善をお願いするも、社内システムの回答は、「検討します」という回答だけ。提案者は、「折角システムの改善案を出したのに、無視された」と会社への不信感が増していくんですよね。
社内システムが古い
会社によっては、社内システムはHTMLのべた書きのようなサイトが多く、レスポンシブな設計になっていないことがあります。従業員は「システム会社なのに、この古いシステムは嫌だな」と会社のことを嫌いになることもあります。
社内のシステムトラブルが頻発
月締め作業の時に、社内のシステムトラブルで勤務表をアップロードできなかったり、交通費の精算ができないといったシステムトラブルが頻発すると、この会社は大丈夫なのか?と不信感を抱くようになります。
社内システムの連絡が遅い
また、システムトラブルと合わせて、社内システム部にメールで質問をしたとき、返信に何時間もかかったりするなど対応が遅いときに会社への帰属意識をなくしてしまうこともありますよね。
客先の環境から来る自社の帰属意識の薄れ
客先がひどい労働環境で自社を憎むことになる
例えば、終日長時間の残業を強いられるような環境であったり、客先常駐先のマネージャーの人当たりがキツくて精神的にまいると、どうしてこんなひどい現場に入れたのか?と自社を憎むことがあります。
管理人の先輩がそのパターンで、「オレ、この会社の社員という自覚マジでないんだよね!ひどい案件が多くて信用してないからね!」と飲み会で語るわけです。これは、日常茶飯事な出来事です。
プレミアムフライデーといった福利厚生が整った客先
常駐先の会社によっては、プレミアムフライデーを導入しているところもあります。もちろん、客先常駐SEは就労先の就労システムに従うことになりますが、大抵、独立系のSIerはこの制度を導入しているところが少ないです。客先と比較をすると、自社の福利厚生への残念さが広がりますよね。
客先の社内システム部の体制が良い
客先のヘルプデスクに連絡をすると、親切で丁寧な回答で感動することがあります。このとき、自社の社内システム部とくらべて残念に思うことが多いです。
客先では高い技術が求められること
客先では最先端な技術をトライできる環境で、コミュニケーションもSlackを使って議論を活発化しているところもあります。一方、自社はメールが中心といった環境。チーム内で求められる技術力の差から、自社の帰属意識がなくなるといったことが起きるすよね。これは、職場次第といったところです。
客先の食堂がおいしい
人によっては、食堂の美味しさは仕事を日々続けていく点で重要です。食べるために仕事をしていますからね。管理人がいた会社は食堂はまずかった。まずいというか飽きるんですよね。常駐先の食堂はバリュエーション豊富で美味しかったです。ほっぺがとろける料理が多くてさすが大企業と感じることが多かったです。こういう積み重ねから帰属意識が薄れていくことがあります。
会社が自社社員の帰属意識を高めるためにしていること
では逆に、会社が行っている帰属意識を高めるための施策について確認していきます。
定期的な部会(帰社日)
客先常駐のSEは会社、または部署ごとに集合ミーティングを定期的に行います。管理人が以前いた会社は月に一度行われる会議を部会と呼んでいました。ここで、会社の状況を伝えたり状況の報告をしていました。また、夜になると社員の帰属意識を高めるために部署内で飲み会をすることになりましたね。
管理人の経験では、こういった交流会では同じチームで固まることが多いので、社員間で交流して帰属意識が高まるかというとそうではないですよね。
定期的なレクリエーション
会社の中には、帰属意識を高めるために定期的なレクリエーションをすることがあります。ボウリング大会だったり、飲み会だったりがあります。客先常駐が多い部署では、飲み会が都内で開かれますが、新人時代、横浜に拠点があった管理人はわざわざ新宿まで行って幹事をしなければいけなかったのがきつかったです。
定期的な面談
会社の中には客先常駐SEの問題が噴出する前に、マネージャーや営業が定期的に面談をしてくれるところも多いです。 このとき、SEの状況が良くないという相談をもらうと、現場を変えるように動くこともありますが、それは案件次第ですね。
会社が社員の帰属意識を高めるためにやるべきこと
人月ビジネスの客先常駐メインの会社が社員の帰属意識を高めるためにやるべきことを1つ考えてみました。
人月ビジネスからの脱却
客先常駐SEの帰属意識を高めるために、社内で作業ができる請負と自社製品開発の仕事があることが望ましいです。というのも、「客先でがんばれば、請負作業の部署だったり、自社製品開発ができる部署へ異動できる」という目標やモデルケースがあれば、帰属意識を高めてがんばれるはずですよね。
例:有名プロジェクトを0円で受注したSIerの話
ある東証一部上場企業のSIerの中には、とある有名プロジェクトを0円で請負開発をしたケースがあります。日本人が誰でも知ってるプロジェクトだったので、社内の有志が募ってシステム開発を行いました。これにより社内の帰属意識をグンッと上げたケースもあります。また、それが会社のアピールできる実績となっていますね。例えば、東京オリンピックのシステム開発を0円で請け負って、帰属意識を高めるという施策を行うところも大いにありえます。
まとめ
これまで、客先常駐SEに帰属意識がない理由について様々な側面から述べてきましたが、管理人の知り合いの傾向を見ると、技術力が高く、上昇志向な客先常駐SEは、転職活動の計画をしてアピールできる実績を積んで転職をしていきました。例えば、高度資格のネットワークエンジニアの資格を取って、転職をするといったケースですね。
一方、現状のままで良いと考えて、帰ってからも何もしないSEの将来は暗いですよ。SEとしてキャリアを積んでいくのであれば、SEとしての技術力を高めると同時に、客先常駐から自社開発や社内SEを視野にいれて転職活動をした方が良いです。2018年はIT業界は好景気の見通しなため、転職のチャンスですしね。
以下に、ステップアップ転職を検討している人に向けて、転職エージェントの効率的な使い方を記載していますので参考にしてみてください。
ステップアップ転職するためのエージェントの効率的な使い方
早速ですが、評判の良い転職エージェントをまとめしたので参考にしてみてください。
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初めはIT専門のエージェント1社と面談をして自身の市場価値と転職の流れを知ることが大事です。その後は、案件の多いエージェントで優良案件を探すことをオススメします。
また、エージェント毎の特徴を、以下のページにまとめていますので参考にしてみてください。
▶参考(客先常駐を続けた場合の将来)
▶参考(SEが年収アップを目指す具体的な戦略)